ブランクにはハノンが効く? 一週間ハノンの成果〜モツソナタK.310 After
前回の投稿から一週間経ったようです。早いですね。
さて、私はこの一週間やりたい曲の他に、ハノン(『新訂 ピアノのテクニック』安川加寿子 訳編)を平均して1日30分程度やりました。具体的な内容は気が向いた時にメモしておきます。30分以上は腱鞘炎になる危険があるため、やめておいた方がいいらしいです。30分でもブランクありの体にはかなりキツく、毎日筋肉痛です。
ここからは、モーツァルトのピアノソナタK.310第1楽章を今日弾いてみた手応えと、先週の練習風景とを比較していきます。
指示通り堂々とした音を意識して始める。伴奏である左手が重すぎな感が否めない。(先週)
これはだいぶ改善されたと思います。左手でも軽く小さな音を出せるようになりました。
5小節目。これまでとの対比を意識して、急速なデクレッシェンドからpで弾く体勢に入る。pの音を出すことには成功したが、やはり左手のコントロールが効かず、右手と呼応する抜けるようなデクレッシェンドができない。(先週)
これもマシになったと思います。ただ、その時の集中力にかなり左右されます。
23小節目。『星が輝くように』という先生の言葉を思い出したが、“キラキラ”とは程遠い“ガチャガチャ”とした音にしかならない。このように音のツブが揃わないのは、言わずもがなテクニック不足のせいだ。(先週)
先週ほどは酷くないものの、やはり指が転びます。音のツブは残念ながらまったく揃っていません。
44小節目。左手の16分音符をなんとか止まらずに弾こうとすることで頭がいっぱいになるが、たどたどしく、運指も怪しい。左手が下降する時に『4-3』という不自然な運指を連発してしまう。(先週)
左手単体だと転ばずに弾けるのですが、右手のトリルが入ってくると気が散ってしまい、止まらないように勢いで弾こうとしてどちらも指が転んでしまいます。運指は直しました。
58小節目。トリルを思わせる左手の16分音符をテンポの中に収められず、また右手は他の鍵盤を抑えながらのスキップのリズムに苦戦する。指の制御ができないので、ppも無視する他ない。(先週)
『16分音符テンポの中に収められない問題』、『16分音符の音が重い問題』、『強弱つけられない問題』、『リズムが苦しそう問題』が少し改善されました。
70小節目。伸び縮みする左手がぎこちないのは想定内として、右手も異様に少ないトリルしかできず、次の左手のトリルは更に酷い。(先週)
先週は左手にトリルをひとつも入れられませんでしたが、今はなんとか『トリルの一歩手前』くらいのものを入れています。ただ、やはりこれもその時の集中力に左右されます。マシにはなったけど、弾けているとはどう考えても言い難い……。
88小節目。メロディが左手に移ったが、リズムが全体的に曖昧でぐちゃぐちゃだ。ペダルも訳が分からない。(先週)
先週は左手をまったくコントロールできず、正しい位置の鍵盤を押すのに必死でした。今はとりあえずリズムらしきものをつけて弾けるようになりました。
こんな感じです。
総括すると、
『鍵盤の押し方は思い出せた。しかし、一週間程度では指の筋肉に飛躍的な向上は見られず(当たり前)』
といったところでしょうか。
鍵盤の押し方というのは、例えば『弱く弾く』『打鍵を素早くする』『軽く弾く』といったものです。鍵盤の感触と言いますか……。
なんとなく感覚は戻ってきたけど、指は回らないままですね。一週間程度じゃこんなもんだと思います。
でも、指の回りにまったく効果がなかったわけではなく、自分的には少しだけ転び方がマシになっていると感じています。
ひとつ注意したいのは、今まで数年間ちゃんと練習していなかったわけだから、最初の一週間は効果を強く感じるのが当たり前だということです。これからは今回のように大きな成長を感じることもなく、地道に練習を積み重ねなければなりません。ここからが本当の勝負です。
(一応、動画あります。下手なので恥ずかしいですが、成長記録になるかもしれないので載せてみます)
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