新国立劇場オペラ「サロメ」2023.6.11 札幌文化芸術劇場hitaru

札幌文化芸術劇場hitaru(北海道)

公演日時:2023年6月11日(日)14:00開演・13日(火)19:00開演

日にちが開いてしまいましたが、先週の日曜日、こちらを観に行きました。


私はくもんの英語教材がきっかけでワイルドを気に入ったという若干変わった遍歴(?)を持ちます。中学生の私に「ドリアン・グレイの肖像」は刺激が大きすぎました……。

「サロメ」も「ドリアン・グレイの肖像」同様、退廃的・耽美的な世界観に圧倒される作品です。オペラではシュトラウスの音楽が加わり、魅力を一層高めています。

今回の公演でも、キャストが作る舞台の熱が遠くの客席まで立ち上ってきて、妖しくも美しく、退廃的で、どこか滑稽で、酔ってしまいそうなほどの濃密な世界観の中へ引きずり込まれました。

サロメがヨハナーンの首に夢中で口づけをして以降のシーンは、とっても恐ろしく、しかし、徐々にサロメのことが哀れな存在に思えてきました。最後は、狂ったサロメを殺すようにヘロデが指示して終演。圧倒的な世界観がヘロデによる「あの女を殺せ!」の一言で途端に終わってしまったせいか、拍手が起こるまで謎の時間が空いたのも印象的でした。

カーテンコールではサロメ役とヨハナーン役が仲良さげに手を取り合っており、安心しました。それほど不気味でゾゾゾと震えるパフォーマンスでした(笑)


夕影巴絵

ゆうかげともえ、と読みます。

哀感パヴァーヌ

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