第18回ショパン国際ピアノコンクール 2次予選結果が出ていた


通過した皆さん、おめでとうございます。

日本勢は5人通過、素晴らしいですね!

残念ながら敗退してしまった沢田さんも、ポロポロと零れ落ちる音が美しいアンダンテ・スピアナートと、音が粒立ってブリリアントな華麗なる大ポロネーズが印象的でした。


そして、通過者リストに名前がなかった牛田さん。

朝起きてそれを確認した私は、信じられず言葉が出ませんでした。

2次予選の演奏(その時の感想はこちら)を聴いて、当然通過するものと思っていたからです。

牛田さんの結果に対する音楽関係者の方々のツイートを見て、『やっぱり牛田さんが通過しなかったのは本当に惜しい』『なぜ?と思わざるを得ない結果』と感じ、ネガティブな気持ちを抑えることが難しくなっていました。

しかし、数時間後に牛田さん本人が、Twitterでこのような投稿をしました。


牛田さん……立派すぎます。

『コンクールで審査をしてくださっている先生方は、音楽家として心から尊敬する存在で、』
『今回の判断を心から支持しています。』
『結果という形で報いることができなかったことを本当に心苦しく、申し訳なく思っています。』

そして、演奏の反省点を具体的に挙げて審査の正当性を説明し、感謝の気持ちを述べる牛田さん。

自分の演奏が至らなかった(と本人が思っている)ために審査員が批判されているのを、心を痛めて見ていたんでしょう。彼の演奏にも通じる、とても謙虚、真摯、誠実な姿勢だと思います。

(確かに全体的に音量が大きく、左右の音ずらしも多いとは思いましたが、それはそれで素晴らしい演奏だと私は感じていました)

反省点なんて、一流の人であるほど(上を目指している人ほど)多く出てくるくらいで、キリが無いものです。ですから、「こういう反省点があった〜」と言われても、イコール評価されなかったことの理由にはならないと思っています。あの通過者リストの中に牛田さんの名前がないことはまだ完全には納得できません。ですが、このように牛田さんがショパンコンクールに敬意を持ち、これまでの過程に感謝しているというのなら、私達も心を鎮めてそれに従うしかないと思わされました。牛田さん、素敵な演奏をありがとうございました。

また聴ける機会を楽しみにしています。
夕影巴絵

ゆうかげともえ、と読みます。

哀感パヴァーヌ

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