読書感想メモまとめ~2022.11

『おわかれはモーツァルト』中山七里

『私たちは生きているのか?』森博嗣

『青白く輝く月を見たか?』森博嗣

 デボラのこと、しばらく警戒していました。心強い友人……。これからもハギリ博士と友情を育んでください。オーロラのこれからの活躍も楽しみ。

『ダマシ×ダマシ』森博嗣

 今回の依頼人が一番好きだなあとか、真鍋くんの悩みが今の私にも刺さるなあとか、私も永田さんのこと見直しちゃったとか、保呂草さんが中年になってもかっこいいの腹立つとか(笑)色々あって、シリーズ最終巻にふさわしい盛り上がりだなあと思っていたら、最後のページでの脱力感が……!『χの悲劇』で衝撃を受けているところに追い打ちをかけられました。S&M,V,Gの新たな始まりって感じもしました。情緒がめちゃくちゃ。

『悪夢の棲む家(下)』小野不由美

 ゴーストハントシリーズで一番怖かったです。月並みな感想だけれど、やはり人間の悪意がもっとも恐ろしい。ナルにも兄弟愛が?と思いきや結局ただのマッドサイエンティストでした、とズッコけるくだりが怖ーいホラーに緩急つけていて面白かったです。でも、やっぱり麻衣が切ないよ......。こんなに健気でいい子なのに、このままずっと彼のことを好きでいるのかな。切ない。いろいろ事情があったんだろうけれど、できることならもっと続きを読みたいと思えるシリーズでした。

『ペガサスの解は虚栄か?』森博嗣

 面白かった~!主要キャラがあんなことになって退場してしまうのは、悲しいですが......。出会った人々への情と、妥当な判断を下す冷静さを持ち合わせているハギリはすごいし切ないなあ。ハギリとの対話の中でデボラの演算結果が間違っている可能性があるとわかった場面の緊迫感、読んでいてわくわくしました。人間が思い付きを消去するのは難しい、けれど、AIやトランスファとも渡り合えるハギリ博士の頭脳はおそるべし。ウグイはかわいい。

 それから、『これを聞いて、僕はぞっとした。子孫を持つということは、そこまで人間を変えてしまうのかと。』のような誕生や死が希少になった時代になって出てくる感想が新鮮で興味深いですよね。

夕影巴絵

ゆうかげともえ、と読みます。

哀感パヴァーヌ

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