『国宝』(2025)観ました。

言葉にできないほど素晴らしかった……!


苦しく、恐ろしく、光があればまた影も濃い。しかし、その影でさえ、全てを忘れさせる圧倒的な芸の前では無となる。

瞬きするのも忘れるくらい美しい、一切目の離せない3時間でした。


吉沢亮さんも横浜流星さんもすごかった。

二人ともに美しいのに、どこまで行っても埋まることのない人外と人間の「差」を演じるのが残酷なほどまでにうまい。ゾッとした。


役者に徹した2代目も最期には父親であったところ、魂を渡した3代目は最後まで人間に戻ることはなかった、と思う……。美しい化物になったんですね。


映画館のスクリーンで観るべき。命をかけた美に刮目せよ!


以下ネタバレ注意。





歌舞伎では「血」がすべて、という話が何度も出た本作ですが、あれは完全に遺伝性の糖尿病で、皮肉にも、それもある意味「血」ですよね。「血」の呪いがふりかかったのは喜久雄だけじゃない。因果なものだ……。

夕影巴絵

ゆうかげともえ、と読みます。

哀感パヴァーヌ

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