第19回(2025)ショパン国際ピアノコンクール二次予選結果

夕影です。二次予選の結果が発表されました。


三次予選進出者(二次予選通過者)

Piotr Alexewicz(ポーランド)

Kevin Chen(カナダ)

Yang (Jack) Gao(中国)

Eric Guo(カナダ)

David Khrikuli(ジョージア)

桑原志織(日本)

Hyo Lee(韓国)

Hyuk Lee(韓国)

Xiaoxuan Li(中国)

Tianyou Li(中国)

Eric Lu(アメリカ)

Tianyao Lyu(中国)

Vincent Ong(マレーシア)

Piotr Pawlak(ポーランド)

Yehuda Prokopowicz(ポーランド)

進藤実優(日本)

牛田智大(日本)

Zitong Wang(中国)

Yifan Wu(中国)

William Yang(アメリカ)


以上、きっかり20名。


まずは通過された皆さん、おめでとうございます! 日本からは牛田智大さん、桑原志織さん、進藤実優さんが三次予選進出です。ここまで来たら、もう三人全員ファイナルへ行ってほしい……。


通過者の名前を見ていると評判もあわせて納得のメンバーなのですが、いない参加者の名前を考え始めると、なぜ……とも思ってしまいます。甲乙つけ難い演奏が多かっただけに、半分も落とされてしまったという事実にショックを受けてしまう。しかし、どれだけ接戦でも、ここが具体的な数字で採点されるコンクールである以上、つけられた点数が上の20人を機械的に選ぶことができてしまうんですよね。すごいシステム。選に漏れた方々も、魂のこもった演奏をありがとうございました。


20人はとんでもない実力者揃い。三次で聴ける各々のソナタとマズルカが楽しみであると同時に、(気が早いですが)ファイナル進出者の発表が怖い。Eric Luさんや牛田さんは二次ですでにソナタ2番を弾いているので、三次では3番を弾かれるんですよね。2番も3番も好きなので、両方聴けて嬉しい。


こちらのブログでは、ポーランドのラジオで放送された牛田さんのインタビューの翻訳を載せてくださっています。

日本人のショパンに対するイメージは、柔らかで、抒情的で、でも本当のショパンは…ショパンの音楽には、しっかりとした哲学と、堂々たるコンテクストがあります。

第一に作曲家の音楽を伝える、という姿勢を崩さない牛田さん。ショパンの揺るがない側面。やりたいことは、演奏からすでに十分に伝わっています。柔らかいだけじゃないショパン、次も楽しみにしています。


これまでの記事↓

第19回(2025年)ショパン国際ピアノコンクール

第19回(2025年)ショパン国際ピアノコンクールの一覧。(牛田智大さんを聴き終えて)第19回(2025)ショパン国際ピアノコンクール二次予選 - 牛田さんの演奏が終わってすぐに書いています。早く寝ないと。夕影です。現在、二次予選最後のセッションの最中です。私が次に起床した時にはもう結果が出ているはず……。5年(今回は4年)に一度の開催で、こんなに待ったのに、そして、スケジュールを見ると長期にわたる日程に驚くのに、いざ始まると本当にあっという間に進んでいく気がします。一次予選同様、一部の演奏しか聴けていないのですが、その中で印象に残った方たちを備忘録的に書き残しておきます。(順不同)桑原志織さん課題のプレリュードに加えてバルカローレ、ファンタジー、英雄ポロネーズという選曲でスケールの大きい、鮮やかな壁画のような演奏。ショパンを演奏する桑原さん、どこかの国の王女さまのようで、もはや神々しいです。中川優芽花さんいきなり英雄ポロネーズから。中川さんの演奏には個性的でありつつも聴き手にすっと馴染んでくるという魅力があるように感じます。感情を曝け出したプレリュード、忘れられません。次も聴きたいです。明らかに楽譜の覚え違いやテクニック由来のミスではないですし、それを理由に大幅減点なんてことはない……、と私は思っています。Yanyan Baoさん予備予選から気になっているコンテスタント。二次予選の演奏が一番好きです。すべてが高水準で、18歳という情報と聴こえてくる演奏が一致しない……。新進気鋭の若々しい奏者ともまた違う成熟感があります。Kevin ChenさんエチュードOp.10全曲演奏という奇策(?)に打って出た実力者。全曲とにかく上手くて、胸をすくような演奏。ただ、(選曲的に当然かもしれませんが)あまりにも目まぐるしく進んでいったので、ショパンコンクールという場でじっくりショパンらしさを味わう余裕はなかったかも。三次でソナタを聴きたいです。Eric Luさん実は前々大会(2010年)の演奏スタイルが好みだったので、先日の一次予選ではあまり触れなかったのですが、言及せずにはいられない凄みが「葬送」にはありました。キャリアを積むにつれて拘りが濃くなり、正統派寄りから個性派寄りになっていくピアニストはきっと多くて、Ericもそうなんだろうと思いますが、音楽が暗いところは本質的に変わ

哀感パヴァーヌ

まだ3時間ほどしか寝られていないのですが、結果が気になりすぎて起き上がってしまいました。感情が昂っているため、できるかわかりませんが、出かけるまで二度寝してきます。

夕影巴絵

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