牛田智大さんの演奏(第19回(2025)ショパン国際ピアノコンクール三次予選)
夕影です。
三次はザッとだけれどほとんど全員聴いてるからブログに書こう、と思ってたのに、圧倒されたのか頭がぼんやりとして切り替えられない。明日は一限、早く寝ないと……。とりあえず、今書ける分だけ書いちゃいます。その前に一つだけ。今弾いてるZitong Wangさんのソナタ2番、聴いていて気持ちがいい。ファイナル有力。あと、Tianyao Lyuさん、一聴してすぐに「この人は上手い!」という確信。緊張したことないのかな、とすら思う。お二人とも安定感がすごい。
牛田智大さんの演奏を聴きました。頭が働かないので、リアルタイムで打ち込んでいたメモをほぼそのまま貼り付けます。
プレリュードOp.45、張り詰めて苦しいけれど美しい。
ついにショパンコンクールで聴けた牛田さんのマズルカoP.56-1、潤いを感じさせる音で繊細。
56-2の舞曲感ちゃんと出てる。
56-3、単色を丁寧に重ねて描いてるみたい。
幻想曲、前回と較べて音のカドが取れた気がする。でもドラマ性は残している。入魂のファンタジー。前回のことがあったから心配してたけれど、むしろスケールアップしている。フォルテは割れない音で劇的に、繊細な表現はとことん繊細に。タメもちょうどいい気がする。二次で吹っ切れた? 焦りが見えない。落ち着いてる! 幻想曲、よかった! 前回を塗り替えた。
この大曲の後にソナタ3番ってすごい。汗が心配。
ソナタ1楽章、「上手い!」と感心する演奏とは程遠い。込められた魂に圧倒される。必死に生きる熱が涙を誘う。
2楽章、こだわりがわかる。どう評価されるのかわからないけれど、らしさが出ている。
3楽章、やっぱり牛田さんの音は硬質で、色彩ではなく濃淡で聴かせる。同じ色を細かく、細かく重ねていく感じ。ただ、ここまでやって大丈夫なのかという不安が……演奏時間……。あ、いま、素晴らしいトリルが聴こえた。美しい、美しいけど時間が……! 完全に入り込んでしまっている。ショパンコンクールって演奏時間にどれくらい厳しい?
よし、4楽章入った。ここまで来たら駆け抜けて! 4楽章も、力を振り絞って太く歌っている(1~4楽章を通して、どんどん入り込んで、向こう側へ行ってしまって、コンクールなんていう俗世を超越した場所でショパンに持ち得る全てを捧げているよう。失速、停滞と取られてしまわないか心配だけれど、その表裏一体な感じも魅力)。弾ききった! 渾身の演奏だった! それは絶対に間違いない!
きっと様々な葛藤や苦悩があったなか、それすらも消化して糧としながら、逸れることなくここまで来た覚悟と気迫。客席にも届いてるはず。全身全霊の音楽をありがとう。お誕生日おめでとうございます。
審査員の耳にどう響いたのか、結果は正直わからない。けれど、私にはすごく響いた。揺さぶられた。胸が熱い。命懸けの音楽というものを初めて聴いた気がする。特にソナタの3、4楽章はそのまま倒れ込んでしまうんじゃないかと思うくらい、命が燃えていた。音楽のための刹那的な命の輝きと、その裏の儚さ。
ファイナル目前という場でどうしても「コンクール」を意識してしまうけれど、結果のことや他人がどう感じたのかは考えすぎず、自分が感じたことを大切にしたい。
以上です。ぐちゃぐちゃで、まとまりがなくてごめんなさい。あと、思ったより字数がありました。iPadで聴きながらPCにメモしていたのですが、こんなに打っていてちゃんと聴けたのかな?と不安になったので、タイピング練習ゲーム「寿司打」で自分のタイピング力を測ってみました。結果、お勧め5,000円コース【普通】で、★6,700円分 お得でした!(速度:5.7key/秒、ミス:21key)
……だからなんだという感じですが。何やってるんだろう。
でもよかった、ミス多めなのが気になりますが、この速さならば、ちゃんと聴きながらでも片手間に打てそうです。
ああ、「ミス」……、演奏中のミスと時間オーバーはどのくらい減点されるのでしょうか。あまりの魂の削りように感動した人は間違いなく多いと思うのですが……(もちろん私もその一人)。自然な流れを重視する審査員にどう評価されるのか……会場にいないとわからないこともあるし……。
なんて、考え始めるともうダメです。応援している方の演奏ほど次に行ってほしいがために余計な心配をしてしまう。私は感動した、感謝の気持ちでいっぱい、それでいいじゃない。魂抜かれたので今日はもう諦めます。お風呂に入って、勉強の続きをちょっとして、寝ます。おやすみなさい。
ラストのKevin ChenさんとEric Luさん、すごく聴きたかったけれど寝ます。明日一限なので。起きたらもう結果が発表されていますよね。ああ……。おやすみなさい。
【追記】インタビュー動画を見ました。「終わってすぐなので……あまり記憶も定かじゃないというか」、そうですよね。あれだけの演奏をされた後で、全部覚えている方が逆に怖い(笑)。演奏直後でも気丈に応じられていて、安心しました。ゆっくり休んでいただきたいです。
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