読書感想メモ 2021.5まとめ『朽ちる散る落ちる』『ショパン・コンクールを聴く』『ネバーランド』『麦の海に沈む果実』
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※自分のための備忘録的な感想メモ。まとまりなく長々とメモするだけで、有益な考察などは提供できません
※小説のネタバレが嫌な人は注意してください
【5月25日追記】とある決意を固めたので、負担を減らすために当面は1作品につきサラッと一文、二文書くだけで済ませたいと思います。『じゃあ感想メモ辞めればいいじゃん』? いや、記録はしたいんです!鳥頭だから!その時の感動とか気持ちとかすぐ忘れちゃうのが嫌なので
今月読了した本のうち、以下にメモした本:(未定)冊
『朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away』森博嗣
短編集のあの話(『地球儀のスライス』より〈気さくなお人形、19歳〉)がここで繋がるか。纐纈さんとの思い出をれんちゃんがどれだけ大切に思っていたか……切ない。
それに、Vシリーズのあの作品で触れられなかった謎も、完全に解決されました。大仕掛けの密室が、焦らされた後に淡々と解かれる快感が堪らない。密室の中に密室が……とても複雑。巻末にある佐倉さんの解説がとてもしっくりと来たので、それを読んで頂きたいです(丸投げ!?)。
人間は力を求める。そして、人を殺してはいけない、ということに理屈を求めるからおかしくなる。『殺されたら嫌だ』というシンプルで、もっと根源的な感情だけがある。出ました、紅子さんの『人を殺してはいけない理由』談義。この話を聞きたいがためにVシリーズを読んでいます、というのは流石に過言ですが、楽しみの一つであることは間違いありません。
咄嗟に『お見舞い』と答えたれんちゃん、賢いなあ。紅子さんが襲撃された時に保呂草さんよりも活躍したれんちゃん、アッパレですね!()いつも飄々と無双している保呂草さんがやられて、颯爽と現れたれんちゃんがその危機を救う……!とまあ、なんと素晴らしいシチュエーション(笑)
まあ、根来機千瑛大先生が本当の最強先生だったんですがね。カッコイイです根来先生……。
『ショパン・コンクールを聴く』舩倉武一
2015年ショパコンに言及した本を読むのは2回目だが、本当に受け手によって演奏評価が変わるのだと思い知らされた。
『ネバーランド』恩田陸
『麦の海に沈む果実』恩田陸
この本も『ネバーランド』と同時に友達から頂きました。
主人公の感情に寄り添っていたのに裏切られた、という気分にならなかったかと心配されたが、『あの理瀬は別人だった、いや、あの理瀬は死んだのだ』と自然に考えていたので大丈夫だった。でもそれはそれで黎二の人生が不憫だ。おぞましい家庭環境で育ち、自分が最期に守った愛しい女は幻だったとなれば、救いが無さすぎる。
ところで、『ネバーランド』の告白ゲームといい、恩田陸さんは学生達にえげつないゲームをさせるなぁ(笑)
子供の世界。寮モノ最高。
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